Windows 11の新バージョンで起きている問題について、わかりやすく解説します
※本記事は、Microsoft社が公開しているWindows 11 Version 24H2の既知の問題と通知(2024年12月24日更新)の情報を基に作成しています。
皆さんは普段、パソコンのWindowsアップデートについて、あまり気にしていないかもしれませんね。でも、最近のWindows 11の新しいバージョン(Windows 11 version 24H2)で、ちょっと気をつけなければいけない問題が見つかりました。今回は、この問題についてできるだけわかりやすく説明していきます。
どんな問題が起きているの?
簡単に言うと、特定の方法でWindows 11の新バージョンをインストールすると、その後の更新プログラムが入らなくなってしまう、という問題です。
Windows11のバージョンを確認する手順
- Windowsキー + Rを押す
- 「winver」と入力してEnterキーを押す
- WindowsのバージョンとOSビルド情報が表示されます
- 「バージョン 24H2」と表示されている場合は要注意
- 23H2以前であれば、現時点での対応は不要です
具体的にどんな場合に問題が起きるの?
- 対象となるのは:Windows 11の最新バージョン(version 24H2)
- 問題が起きる場合:USBメモリやCDからWindowsをインストールするとき
- 特に注意が必要な期間:2024年10月8日~11月12日の間に出た更新プログラムが入っている場合
なぜUSBやCDからアップデートすることがあるの?
パソコンの更新は普段、インターネットを通じて行いますが、以下のような場合にUSBやCDからのインストールが必要になることがあります。
大規模なアップデートを確実に行いたい場合
- Windows 11 version 24H2のような大きな更新を確実に適用したいとき
- インターネット環境が遅い場合に、ダウンロードの時間を節約したいとき
- 複数のパソコンに同じ更新を効率よく適用したいとき
- アップデートの途中で問題が起きるリスクを減らしたいとき
インターネットに接続できない場合
- 新しいパソコンを初めてセットアップするとき
- セキュリティポリシーでインターネット接続が制限されている職場
- インターネット環境が不安定な場所での作業
- オフラインでの作業が必要な環境
大規模な導入作業を行う場合
- 会社で多数のパソコンを一度に設定するとき
- 学校や教育機関でのパソコン教室のセットアップ
- イベント会場など、大量のパソコンを同時に準備する場合
システムの復旧が必要な場合
- Windowsが正常に起動しなくなったとき
- システムの不具合を修復する必要があるとき
- クリーンインストール(完全な初期化)を行いたいとき
メリットとデメリット
メリット:
- ダウンロード時間の節約
- 複数台への一括適用が効率的
- インターネット接続なしでも更新可能
- 更新プログラムの確実な適用
デメリット:
- 使用するメディアの作成が必要
- 今回のような特定の問題が発生する可能性
- メディアの管理や保管が必要
- 最新の更新プログラムが含まれていない可能性
この問題って、どのくらい深刻なの?
パソコンの更新プログラムは、私たちのデータを守るためにとても大切なものです。この問題が起きてしまうと、新しい更新プログラムが入らなくなってしまい、パソコンが安全に保てなくなる可能性があります。
安心してほしいポイント
- 普段のWindows Updateで更新している場合は、この問題は起きません
- USBメモリやCDからの新規インストールのときだけ気をつければOK
- 会社で使うサーバー用のWindowsには影響ありません
具体的な対策方法
- WindowsUpdateで適用できているか確認する。
- 「Windows+Iキーを押す」 または 「スタートメニュー → 歯車アイコン(設定)をクリック」
- 「Windows Update」を選択
- 「更新の履歴を表示」で過去の更新履歴を確認可能
※確認ポイントは画像の通りで、赤枠で囲まれているように最新の品質更新プログラムが更新されているか確認してください。
- 2024年10月と11月の更新プログラムが入ったインストール用USBやCDは使わない
- 2024年12月10日以降に出た更新プログラムが入ったものを使う
最新の品質更新プログラムが更新されていない場合
- WindowsUpdateは、毎月第2火曜日(米国時間)に提供されます。
- 最新のWindowsUpdateが適用されていない場合は、Microsoftからの修正プログラムをお待ちください。
- 手動でWindowsUpdateの適用を行うことも可能です。WindowsUpdateカタログから、手動で修正プログラムをダウンロードして実行すると適用することができます。
- WindowsUpdateカタログへアクセスする。
- 「Windows 11 Version 24H2 の累積更新プログラム」で検索して表示された一覧から、PC環境に合った修正プログラムを適用する。
参考情報
本記事で解説した内容の詳細については、以下の公式情報をご確認ください:
Microsoft公式情報
- Windows 11 Version 24H2の既知の問題と通知(英語)
- 最終更新日:2024年12月24日
- 問題ID:3469
- 対象プラットフォーム:Windows 11 version 24H2
補足情報
- この問題は、Microsoftによって現在調査中であり、解決に向けて取り組みが進められています
- 最新の情報は、上記のMicrosoft公式ページで確認することができます
- 企業のIT管理者向けの詳細な技術情報も、Microsoft公式ページで提供されています
まとめ:今すぐ確認してほしいこと
以下のことを確認して、安全な状態を保ちましょう:
- WindowsUpdateではなく、USBやCDからWindowsのインストールや24H2へのアップグレードを行った場合は、使用したUSBやCDがいつ作られたものか確認する
- 今後、USBやCDからWindowsのインストールや24H2へのアップグレードを行う場合は、2024年12月以降の新しい更新プログラムが入ったものを入手する
- 定期的にパソコンの更新状態をチェックする
パソコンのセキュリティについて詳しく知りたい方は、はじめてのセキュリティ安心セットをご覧ください。会社でのセキュリティ対策については、nolan合同会社にご相談ください。